ヤングライオンズ/スパイクス コンペティションへのご応募ありがとうございました。
エントリー者限定ページは、各部門講評が揃い次第、順次メールにてご案内いたします。
ヤングライオンズ、ヤングスパイクス本選へ参加資格を得た方には事務局から別途連絡いたします。
※ヤングスパイクスに関しては、実施時期・方法などの詳細が未発表です。

※ページ内敬称略

Digital

デジタル部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、デジタル部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.C077

ADKマーケティング・ソリューションズ岡田 大毅

フリーランス世一 麻恵

silver prize

Entry No.C002

Beacon Communications/Publicis Groupe JapanMino Hikari

Beacon Communications/Publicis Groupe JapanYogi Deborah

silver prize

Entry No.C041

電通厚木 麻耶

電通齋藤 神威

bronze prize

Entry No.C061

電通加藤 皓之進

電通宋 華央

bronze prize

Entry No.C082

大広北上 安見

大広新座 利菜

finalist

Entry No.C029

電通内倉 拓海

CHOCOLATE松下 加奈

finalist

Entry No.C057

電通北海道金子 大誠

電通北海道鈴木 颯汰

                
     
finalist

Entry No.C117

電通デジタル植木 隆斗

電通デジタル髙屋敷 日奈子

応募状況

提出作品数:112作品

総評・コメント

審査員長 大塚 智Droga5 Tokyo, Part of Accenture Song

デジタル部門はもっとも「その手があったか!」のハプニングが起きて欲しい部門。なぜなら、あらゆるところにあらゆる形で存在し、拡張し続けているデジタルは、クリエイティブなアイデアを生かせるフィールドとしてもっとも広く新しいはずだからです。逆に言えば、ヤングコンペで通常賞賛されるスマートなインサイトやパワフルなコピーだけでは、あと一歩と感じることも。

シルバーに輝いたアイデアは、難民の人々にとって生きるために極めて重要なインフラが通信だということに目をつけ、世界共通のインサイトやサービスを利用して支援を募るアイデアでした。ゴールドのアイデアは、地球の反対側でも同時に繋がれるデジタルサービスで難民に仕事を生み出すという、ビジネスモデルにも近い提案です。どちらも、かつてカンヌが「広告祭」という名前だったころには想定できなかったクリエイティビティの活かし方だと感じました。

世界を動かすハッシュタグでも、ARアプリでも、Gen-AIでも、道具はなんでもいい。重要なのは「デジタルだからできるアイデアフルな表現やアピール」を越えて、「新しい人の動かし方や、新しい社会の仕組みづくりができないか?」という問いなのだと思います。その意味でデジタル部門は、拡張するクリエイティビティの最前線という側面が強くなってきているし、そうあって欲しいと思います。

2025年、あるいはその先のヤングカンヌに挑戦するみなさんへ。その時の審査員がそれまで見たことのないアイディアで、これからも驚かせてください!

審査員 青木 一真CHERRY

初めて審査に参加させていただきました。正直申し上げると私自身、20代の頃にヤングカンヌのエントリー経験がないため、そんな野郎が偉そうに審査をしても良いものか悩みながらの参加でした。今回はヤングコンペにどっぷり浸かっていないピュアな立場から、自分が勝ち抜くならどうするか?を参考までにお届けしたいと思います。

●アイデアの鮮度

当然ながら100を超える企画を見ていると、似たようなネタ被りが多数あります。デジタル部門で言うと、ランチやカフェ難民、ECからの寄付モデル、BeReal、Airbnb、Fortnite、テックスニーカー…など同じような案が散見されました。企画が被る場合、コピーやビジュアルの定着度や具体展開の精緻な落とし込み等、相当完成度が高くないとまず残りません。「自分が容易に思いつく企画は誰でも思いつく」を肝に銘じて、他チームと一線を画すユニークな着眼点、型にはまらないアイデアの追求にまずは全力を(言うは易しですが!)。

●グローバル視点

ヤングカンヌは「本戦で勝てる人」を選ぶコンペです。言語や文化、価値観が違う現地審査員がすぐに理解・共感できるユニバーサルなアイデア、表現であることが前提になります。日本人にしか受けないダジャレ的なコピー、ローカルインサイト等は通用しづらいので注意が必要です。僕と同じように日本で長く生活している方は、海外の方にも一言で伝わるか?世界共通の関心ごとか?をチェックすることが大切だと思いました。良いアイデアでもそこがネックになって減点対象になるケースは意外と多いです。

●コミュニーション

これも超・当たり前ですが、プレゼン本番では英語力がモノを言うなと改めて痛感しました。ネイティブのように流暢に説明できる、質問にも端的に答えられるチームは(国内審査においては)かなり下駄を履けるなという印象です。アイデアが良くても、プレゼン時に英語原稿の棒読み感が出てしまうと、残念ながら「本戦で大丈夫かな」と。また、プレゼン時に堂々と力説できる、厳しい質問にも愛嬌を持って答えられる、そんな強い心臓の持ち主も評価が高かったです。企画はもちろんですが、審査員にはキャラクターも見られています。

最後に、惜しくも結果が残せなかったみなさまへ。
私が言うのも何ですが、ヤングカンヌはあくまで手段でありゴールではありません。この公募コンペで結果が出せなくても活躍されている先輩は多数いらっしゃいます。また逆も然りです。ヤングカンヌに過度に捉われることなく、むしろ失敗や悔しさをバネに「本業で結果出したるで〜」くらいの気概で向き合ってみるのもアリだと思います。
長くなりましたが、来年以降も、みなさまのご活躍を祈念しております。

審査員 兼田 麻衣McCann Health Japan

今年も熱いアイデアとプレゼンをありがとうございました。今年の課題は自分ごと化しづらく皆さん苦労された印象でしたが、選ばれたチームは、難民の方達のサポートにきちんと繋がるのか?という本質を見失わないようにしながら、アイデアの飛距離も作れていたチームでした。

“The World's Toughest Hidden Talent”は、生きるために欠かせない「働くこと」に着 目し、継続的なサポートを生み出すアイデア。着眼点がとても真摯で、彼らのことをしっかり考えたのだと強く感じました。「いいアイデアだから提案している」を超えて「本当に救える」と信じて提案されていたことが印象的で、審査員の心を動かしたと思います。知人のリアルストーリーから考えたという背景を聞き、納得しました。

“The Longest Flight”は、似たアプローチのチームが複数ありましたが、航空券の予約サイトでの見せ方、マイルを寄付するというExperience Design、BoardやPresentationのクオリティが最もレベルが高いチームでした。ぜひBoardを皆さんにみていただきたいです。今後の進化が楽しみなチームです。

“Share The Connection”は、BoardからPresentationへのジャンプが一番大きかったチームでした。Boardを拝見した時点では実現可能性に疑問がありましたが、当日までに実際にステークホルダーにヒアリングをし、実現可能性を確認してからPresentationに臨む行動力が素晴らしかったです。また、アナログなパネルなどを用意してくるチームが多い中で、スマホで実際に動くモックを用意してきたことも評価につながりました。来年以降二次審査に進むみなさんは、デジタル部門ですので、デジタルでどう魅せるか?という観点でのPresentationを考えてみていただけたらと思います。(現地 審査で戦う強い武器になると思います)
選ばれたチームの皆さん、現地での戦いを心から楽しんできてくださいね!

審査員 村上 晋太郎電通

難民支援をテーマとした今回の課題は、歴史のあるお題でしたが、多くのエントリーが過去の事例を研究しつつ、新しいユニークな切り口に挑戦されていたと感じました。

多くのアイデアが難民問題の社会認知を広げる可能性を秘めていました。その中でも上位に選ばれたアイデアは、認知の拡大だけではなく、雇用の創出や余剰資産の活用といった具体的かつ持続的な解決策を提示し、さらにその提案がコアアイデアやプラットフォームとの親和性を持ち、実現可能性が高いものであると感じました。

特に、上位2つのエントリー「The World’s Toughest Hidden Talent」と「The Longest Flight」については、ゴールド受賞案を決定する際に議論が白熱しました。

「The Longest Flight」はボードデザインやプレゼンテーション内容が非常に高い完成度を誇り、審査員全体の評価が高いものでした。しかし、「The World’s Toughest Hidden Talent」の、「Follow the Sun」による雇用創出という視点は、解決策の力強さや独自性の面で一歩上回っていると感じました。ユニークで新しい視点を見つける能力を評価するという意志により、今回の結論に至りました。

本戦での健闘をあらためて、お祈りします!

Media

メディア部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、メディア部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.M109

Droga5 Tokyo橋本 世央

Droga5 Tokyo村上 恭理

silver prize

Entry No.M119

博報堂伊藤 輝

博報堂渡邉 大介

bronze prize

Entry No.M020

電通國領 実果

電通小城 里緒

finalist

Entry No.M029

博報堂浅見 紘子

博報堂諸星 亜佳里

応募状況

提出作品数:146作品

総評・コメント

後日更新予定

Film

フィルム部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、フィルム部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.F062

博報堂德岡 淳司

電通デジタル萩原 志周

silver prize

Entry No.F023

TYO櫻井 美希

Village山口 えり花

silver prize

Entry No.F012

リコー高橋 凜太郎

Droga5 Tokyo村上 リ子

bronze prize

Entry No.F042

電通岩田 奎

電通宝田 知隼

finalist

Entry No.F019

東北新社工藤 ユリア

螢光TOKYO小泉 佑太

finalist

Entry No.F046

電通宋 華央

電通三輪 夏未

finalist

Entry No.F056

ギークピクチュアズ沖 悠司

電通春田 凪彩

finalist

Entry No.F063

WACHAJACK北崎 隼

電通藤本 千尋

応募状況

提出作品数:61作品

総評・コメント

後日更新予定

PR

PR部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、PR部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.PR161

サイバーエージェント西谷 崇

サイバーエージェント藤木 良祐

silver prize

Entry No.PR048

電通厚木 麻耶

電通齋藤 神威

silver prize

Entry No.PR079

博報堂池邊 航太

博報堂岡本 渚

bronze prize

Entry No.PR083

博報堂クリエイティブ・ヴォックス河口 泰子

博報堂汪 芸佳

finalist

Entry No.PR030

博報堂入江 遥斗

博報堂プロダクツ髙野 瑛世

finalist

Entry No.PR156

ビーコンコミュニケーションズGirfanova Daria

ビーコンコミュニケーションズ Jeong Jiwon

finalist

Entry No.PR177

電通本田 達也

電通松浦 佳基

finalist

Entry No.PR199

博報堂津島 英征

博報堂中西 亮介

応募状況

提出作品数:212作品

総評・コメント

審査員長 本田 哲也本田事務所

受賞者の皆さん、おめでとうございます。今年、審査委員長として特筆すべきは、まずそのエントリー数です。200件を超えたエントリーは、PR部門として過去最高なだけではなく、他部門も含めた10年のヤングカンヌ日本予選の歴史上最大でした。審査団は、前代未聞である「2000ページ」に目を通し審査するという、嬉しい悲鳴をあげることになりました。

さて、エントリー数という「量」の面では過去最高でしたが、では「質」としてはどうだったかと問われれば、残念ながら喜ばしい面だけではありません。今年の課題は、日本において関心の薄い「難民」だったわけですが、皮肉なことに、エントリーされたアイデアをレビューしていくにつれ、我々はその事実――日本人の難民問題への理解のなさ――を突きつけられることになりました。言葉を選ばずに言えば、「平和ボケ」とでも言うべきアイデアが多く見受けられました。

PR=パブリックリレーションズの本質は、「バズりそうな面白いアイデア」を考えることではありません。社会課題への深い洞察があった上で、炎上リスクなども考慮する必要があります。そうした「見立て」があった上で、はじめてクリエイティブアイデアが活きてくるのです。エントリーされた皆さんはぜひ、この視点からもう一度自分たちのアイデアを見直してみることを強くお勧めします。

最終審査まで進んだエントリーには、この点をすべてクリアしつつ、他にはないユニークなアイデアを有したものでした。2000ページから選ばれたチームですので、受賞された皆さんは自信を持ってください。来年のカンヌやスパイクスで、日本代表となった皆さんの検討を祈ります!

審査員 尾上 玲円奈マテリアル

パブリックリレーションズの、幅広い考え方やソリューションのうち、どこに重点を置いて考えるのか。

今回は、日本でまだまだなじみの薄い難民問題を扱った課題で、挑戦者の皆さんにとっても、審査員の皆さんにとっても、非常に難易度の高いテーマになっていたと思います。課題の壁の高さを乗り越えられるのか…ということで、僕は今回特に、日本の現状に大きな変化をもたらし、難民への支援を後押しする実効性や、プランの実現性、日本社会における納得性が高そうな提案を評価するよう意識していました。

ご存知の通り、日本が難民条約に批准してから40年以上経過していますが、難民認定率は他の先進国と比べて著しく低い現状があります。現状を打破していくには、一般的な理解や受け入れ体制を整えるだけでなく、社会の不安や懸念に答える準備が必要です。

幸いにも、考え方の間口が広いパブリックリレーションズは、喜びや楽しみだけでなく、悲しみや苦しみ、怒りを原動力にすることができます。難民への支援が定着しきれず、実行に移される支援の数や量が少ない日本の今を見事に変えていけそうなプランは、他のカテゴリーと比べて考え易かったのではないかと思います。素晴らしいインサイトを見つけてくることや、コアアイデアを打ち立てること、クリエイティブジャンプを創り出すことが、他のカテゴリー同様、勿論大前提となるのですが、PRの考え方やソリューションの、何を使って日本を動かそうとしたのか。最後は、プレゼンターの熱意も含めて評価させていただきました。

過去最多212組の皆さん、本当にお疲れ様でした!勝ち抜いた皆さんは、世界中の予選の中でも最も過酷なレースを勝ち抜いたことになります。心から敬意を表します。ここからスパイクス、カンヌまで、まだ時間がありますので、審査員たちと意見交換やトレーニングをした後、実践の場に臨んで、栄光を勝ち取ってもらえればと思います。一緒にパブリックリレーションズの素晴らしさを味わい尽くしましょう!

審査員 香田 有希電通PRコンサルティング

この度受賞された皆さん、おめでとうございます。

今回の課題は、既に多くの取り組みがあり、コンセプトやアイデアの起点設定に苦心されたのではないかと思います。まったく新しい課題ではないからこそ、強いインパクトを持ってターゲットの視界に入れることの難しさを感じられたんだろうなと思うエントリーが多くありました。

加えて、今回はUNHCRとターゲットに留まらず、当事者である難民の方たちに関する理解と洞察も企画における重要な要素でした。ターゲットへ届けることに意識が行ってしまい、そこが疎かになってしまったのではないか、難民に対する考えをもう少し及ばせてほしかったな、というのが正直な感想です。難民問題は残念ながら短期間で解決が見えている課題ではありません。今、この瞬間にも「難民」は生まれています。一時のブームで終わることのない、持続性と汎用性のあるプランが個人的には印象に残りました。

2024年のヤング・ライオンズ、ヤング・スパイクスでは初受賞の国が3か国もありました。世界のライバルはどんどん増えています。これからも様々な見聞を増やして、世界で戦えるPRパーソンになってください。

受賞者の皆さんのアイデア、プレゼンテーションにはその力と可能性がありました。その力を思う存分、発揮してきてください。楽しみにしています!

審査員 中川 諒Droga5 Tokyo, Part of Accenture Song

⚫︎全体講評

まずは、たくさんの応募ありがとうございました。若手のときは、実務のなかで最初から最後まで企画を全部担当することは少ないと思います。でもヤングカンヌならそれができる。特にPR部門は、企画書とプレゼンがあるので一番実務に近い形式だと思います。ぜひこの機会を活かして、受賞この場で目立つだけでなく、自分の腕を磨く場として活用してもらえればと思います。

正直に言うと、今回はかなり目立つ粒の少ない回でした。その企画が実現すると、誰が喜ぶのかよくわからないものが多かったです。さらに応募数の増加に伴って、今回は案かぶりが多重発生していました。「ランチ難民」など別の「難民」というワードにかけた案、ファッションショーをする案、食べ物のデリバリーオーダーから寄付を渡す案、疑似体験させる案などです。

企画を考えるときに、意識してほしいのは「今のパーセプションを見せるだけの企画でいいのか」ということです。別のモチーフで見立てる。同じ状況を置き換える。それだけでみんなが知っている「難民問題」から抜け出すことはかなり難しいと思います。200以上のアイデアの中から抜け出して、1位をとる「出し抜く姿勢」が必要です。

それは企画そのものだけでなく、ネーミング、キービジュアル、プレゼン様々な形で表れています。今回上位に残ったチームは、そのどこかにパワーがあったチームだと思います。案を考えるときには、その企画をやるとオーディエンスはどう感じるのか。その企画を一言でいうと、どういう名前になるのか。どういうビジュアルが一番伝わりやすいのか。どう伝えると、一番盛り上がるのか。そこを考えて来年またチャレンジしてほしいです。

審査員 村山 佳奈女博報堂ケトル

冒頭から自分の話ですいませんが、今回のメダル受賞作はすべて自分が1次審査から推した企画が選ばれました。うれしい!三連単を当てたような気持ちです(審査員業務に金銭の授受はありません)。

ゴールドに輝いた”Invisible Pianist”は、企画の独自性もさることながら、YAMAHAというブランドが難民にもよく知られているという事実の発見(そこを企画書に書いてなかったのは永久の謎ですが)、善意頼みになってしまいがちな寄付にきちんとモチベーション・納得感を付与した企画力、訊かれてもないQ&Aを勝手に繰り広げるプレゼンターの胆力、あれ結 局、この子たち、ただ音楽が好きなだけでは……と疑心暗鬼も呼び起こす、不思議な寸劇(ショートコント)などなどが評価されました。はじめから終わりまで、審査員全員が笑わされっぱなしの15分間でした。

メダルの色は、最後の最後で企画者/話者のパッションがものを言う、この仕事のいちばんおもしろくて、残酷なところで決まったように思います。 おそらく能力の差ではなくて、絶対に通したい、「自分たちのアイディアが一番おもしろい!」と信じられる企画を出せていたかと、その思いをすべてぶつけられていたかの僅差でした。

頭が下がるクオリティの企画書を多数、今年もありがとうございました。来年もある人、応援しています。今年で終わりの方。一緒にがんばりましょう。

Design

デザイン部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、デザイン部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.D031

Droga5 Tokyo竹馬 渚

Droga5 Tokyo湯 鈺唯

silver prize

Entry No.D043

TBWA\HAKUHODO望月 瑠海

TBWA\HAKUHODO戸矢 渚

bronze prize

Entry No.D018

TBWA\HAKUHODO横田 恵莉奈

TBWA\HAKUHODO上杉 莉子

応募状況

提出作品数:53作品

総評・コメント

審査員長 筒井 晴子電通

たくさんのご応募ありがとうございました。
今年はゴールド、シルバー、ブロンズで各1作品を選ばせて頂きました。
おめでとうございます。
難民問題という身近ではない課題に苦戦されているのがよくわかりました。
評価したポイントをいくつかお話ししようと思います。

・難民問題のどこに向き合おうとしたか。
自分が持っているイメージやブリーフに書かれている情報だけを
頼りにすると、似たものになりがちです。
よく調べて自分たちのポイントを見つけ、
それがアウトプットとして成り立つか同時に考える。
一歩目が大きな差になると思います。

・オリジナリティがあるか。
既存のマークをモチーフにした作品がいくつかありました。
その時点で少し不利になってしまいます。
よっぽど飛び抜けていないと、このルートは厳しい。コンペなので。

・デザイン部門として戦えるか。
アイデアは良いけれど、VI(アウトプット)としてはどうか。
ボード全体はどうか。
このチームが、「デザイン部門の本線で戦えるか」という視点で見ています。
ボードは限られたスペースで、アイデアを整理する作業です。
アイデアのコアが何で、デザインが何を達成しようとしているか。
見るひとに伝わる順番で組めているか。
そういう意味で、ボードのレイアウトも重要です。

・プレゼン審査までのブラッシュアップが素晴らしかったです。
1次で「弱いな」と思っていたところを見事にブラッシュアップして、
プレゼンに挑んで頂いていました。
1次と2次でほとんどの作品の印象が変わり、正直評価も入れ替わりました。
逆に言うと、もう一歩深めていたら2次に進み、勝ち抜いていた案が
たくさんあったのではないか。とも思います。
2次に進まれた皆さんは、審査員の質問(視点)を意識したのではないかと思います。
それを最初から仕掛けられると良いのかもしれません。
最終フィニッシュの前に、ちょっと待てよ、と引いてみる。
見つけたアイデアの何がポイントなのか(他との違い)
ひとことで言うと何なのか。初見の人に伝わるか。
アイデアを料理しすぎてわかりにくくなっていないか。
もっと大胆にできないか。
弱いところはどこか。(審査員は何を聞いてくるか)

ポイントをいくつか挙げさせて頂きました。
またチャレンジしていただけたら嬉しいです。
審査は実は楽しいです。
最後になりましたが、皆さま本当にお疲れ様でした。

審査員 飯田 訓子Landor

今年は課題の難易度が高かったのか、各チームのアイデアからから、その難しさに苦戦している印象が伝わってきました。そのため第一次予選の審査員の票も割れました。デザイン部門は「VI」と「そのVIを中心においた課題解決アイデア」の提出が必須でしたが、審査で重視されることは、課題に対する視点の発見、それもクリアでユニークなものであることが重要性です。優れたアイデアは日々のニュースや社会問題への関心の高さから生まれます。いかにアンテナを高く張り、情報をキャッチアップしているか、それがアイデアの差に表れているように感じられました。選ばれたチーム、本当におめでとうございます!惜しくも選ばれなかったチームも、今回の経験を糧に、更なる飛躍を期待しています!

審査員 川村 真司Whatever

今年は「難民問題」という、なかなか日本に暮らす人間にとっては「自分ごと化」するのが難しい課題だったためか、応募作品全体のレベルが低かったと感じています。お題であった「ビジュアルを起点とした立体的なアイデア」は考えられていると感じましたが、その効果に納得性が低かったり、どこかで観たような強度が足りないビジュアルであったりするものが多く、正直がっかりしました。でも本戦では、こういったグローバルな課題が出題される可能性の方が大きいので、これに対応できるようなチームが日本にもっと増えてくれることを願っています。耳に痛いかもしれませんが、せっかくのグローバル・コンペなので、もっと自由に考えつつも、問題の本質を丁寧に捉えるように心がけましょう。そしてその視点を元に、グローバルなオーディエンスにも納得性が高い、ビジュアルインパクトあるソリューションをぜひ目指すようにしてみてください。

そんな中、優勝したチームの作品は、フレッシュなビジュアルと未来に向けたポジティブなメッセージがあり、その裏側のロジックにも一本ちゃんと筋が通っていた点が票を集めたように思います。若干ビジュアルの仕上がりなどに不安があるね、といった会話が審査中に上がっていたので、本戦では今回のような太いアイデアと、より一層研ぎ澄ませたビジュアルで勝負してきて欲しいと思います。カンヌ、頑張ってきてください!

審査員 河野 吉博TBWA\HAKUHODO

参加された皆さま、お疲れ様でした。
今年の一次審査は、昨年に比べ票が分散し、最終審査に進む作品の選定が非常に難しい状況でした。特に「難民問題」というテーマは、日本では日常的に触れる機会が少なく、非常に挑戦的な課題だったと感じています。
日本国内予選の目的は、ヤングカンヌ本戦で勝利を目指せるチームを選出することです。今年の本戦では、Visual Identity(VI) を軸にした明確なコンセプト、クラフトマンシップ、そして展開性が高く評価されていました。そのため予選でも、VIを核とした戦略的かつ展開性のあるアイデア、そしてデザインの完成度を重視して審査を行いました。

以下は、審査時に重視したポイントになります:
1.Creativity: ユニークでオリジナリティがあり、他と差別化されているか。
2.Strategic Thinking: VIがシンプルかつ戦略的で、明確なコンセプトを持っているか。
3.Relevance to the Brief: ブリーフに沿い、VIを軸に共感や連帯を生み出せるか。
4.Craftsmanship: デザインの完成度が高く、VIが効果的に表現されているか。
5.Impact and Effectiveness: 課題への共感や連帯を生み、社会に広がる可能性があるか。

今年のゴールド受賞作は、難民に対するネガティブなイメージをポジティブに転換するユニークな切り口が印象的でした。他の多くのアイデアが真面目なアプローチに偏る中、戦略性が際立ち、ソーシャルメディアでの展開性にも可能性を感じました。また、プレゼンからは難民問題に対する深い理解が伝わり、本戦での活躍が大いに期待されます。
最後に、今年も素晴らしいアイデアに出会えたことを心から嬉しく思います。参加者の皆さまのさらなるご活躍をお祈りしています!

Integrated

インテグレーテッド部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、インテグレーテッド部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.I040

博報堂クリエイティブ・ヴォックス河口 泰子

博報堂汪 芸佳

silver prize

Entry No.I057

ハッピーアワーズ博報堂内山 智義

博報堂若田 勇輔

bronze prize

Entry No.I036

電通厚木 麻耶

電通齋藤 神威

finalist

Entry No.I017

ADKマーケティング・ソリューションズ有泉 歩美

ADKクリエイティブ・ワン吉田 彩乃

finalist

Entry No.I038

博報堂池邊 航太

博報堂岡本 渚

finalist

Entry No.I015

テテマーチ大隅 絢加

イニシャル種橋 由夏

応募状況

提出作品数:129作品

総評・コメント

後日更新予定

Print

プリント部門

たくさんのご応募ありがとうございました。以下、プリント部門の最終結果と審査講評になります。

gold prize

Entry No.P030

クオラス伊藤 綾野

CHOCOLATE松下 加奈

silver prize

Entry No.P071

ジェイアール東日本企画小林 亮太

ローカルブライト関根 優美

bronze prize

Entry No.P020

博報堂勝木 英行

博報堂プロダクツ桜井 成美

bronze prize

Entry No.P090

TOPPAN梶田 菫

TOPPAN前田 耕平

bronze prize

Entry No.P161

GO有田 絢音

東急エージェンシー古林 萌実

finalist

Entry No.P012

電通林 苑芳

電通儘田 岳賢

finalist

Entry No.P017

たきコーポレーション粂田 匠汰朗

たきコーポレーション村山 凜

finalist

Entry No.P052

博報堂内橋 亜見子

博報堂辻本 卯咲

finalist

Entry No.P089

博報堂殿村 豪太

スパイス樋口 魁

応募状況

提出作品数:146作品

総評・コメント

後日更新予定