2023.3.24 share

Q1審査を通して得た気づき

 クリエイティブ・データ部門は、戦略的意図の重要性を再確認させられる部門でした。扱われるデータが多岐にわたる中、データの異種格闘技戦の様なカテゴリーで「どの様にケースを比較・評価すべきか」を悩むと思ったのですが、戦略的意図がひとつの線引きとなったのは明白でした。

データを使う必然性が認められづらい(データを取り込むことが目的化してしまった感のある)ケースは評価があがらない一方で、課題を解決するために”既存データの掛け合わせ”や”数量化されていなかった情報の積極活用”を追求したケースは、今後の業界の可能性を示すものとして評価されました。

 これはイノベーション部門におけるテクノロジーについても同様の傾向だったと言えます。数年後の未来から見た時に「そんな施策もあったね」となるのか、「あれが変化の兆しだったよね」となるのか?を分けるのはCreativityだということを再認識した次第です。

Q2審査の中で印象に残った施策



1. LIFEBUOY TẾT 2022’S SAFE TICKET HOME

SAFE TICKET HOMEは、データを活用したターゲティングの好事例でした。使用しているのは既存のデータだが異なるソースの掛け合わせによって従来なかった精度の高いターゲティングを実現している点が、まさにCreativeなデータの使い方だったと言えます。



2. TOY8 SCREENING

コロナ禍対応のエントリーが複数見られる中で、実現性と将来の可能性でひとつ頭が抜けていたのがTOY8 SCREENING。こちらはシングルマーケットに留まらず、今後複数の国への展開が期待できる良プログラムでした。



3. PROJECT SKATE

そして今後の可能性という意味で期待が大きかったのがPROJECT SKATE。測定できなかったものを測定する、というシンプルだが難易度の高いチャレンジへの取り組み。野球やサッカーでVARが当たり前になってきている世の中の、更に先を感じさせられるプロジェクトとして評価されました。