2020年にオープンし、ご好評いただきましたLIONS GOOD NEWS、2023年度版の「LIONS GOOD NEWS 2023」特設サイトをオープンしました。
「LIONS GOOD NEWS 2023」サイトURL:https://lionsgoodnews.com
当サイトはコロナ禍やデジタル化の急進などを背景にしたコミュニケーションの課題を抽出し、今後の情報の届け方や出会いの生み出し方についてそのエッセンスを7つの花言葉をモチーフに整理して解決方法のヒントを提示しています。
調査は100を超えるNPOに実施し、多くの団体が「狙った人に情報が届かない、そのため新たな支援者に出会えない」という課題に直面していることが浮き彫りになりました。特にコロナ禍におけるリアルなコミュニケーションの断絶、デジタル化の弊害である行き過ぎたリコメンド機能の蔓延など、生活者は多くの情報に触れられる環境がありながらも逆に偏った情報接触に限定されているとの見方もあります。
今回はそのような状況を打破するため「新たな出会い」をコンセプトに、7つの花と花言葉をモチーフにコミュニケーションエッセンスを整理しました。それぞれのテーマに沿ったカンヌライオンズの過去、現在の受賞事例を紹介しながら、この情報洪水の時代における関係構築の方法を紹介していきます。社会課題への向き合い方、カンヌライオンズや海外のクリエイティブな事例に関心のある方に役立つ内容となっています。
また現在、世界中で話題のChatGPTを使い、フィルターバブルやエコーチェンバーといった環境から離れ、「想定する結果とは異なる、ズラした」結果に触れる体験を促すサービス「じゃない方検索」を用意しました。数多くの受賞事例や解説文と一緒に、新たな出会いの法則を発見できます。
サイト右上のハンバーガーメニューを押すと8枚の花カードが並ぶので、一番右の「Special」から検索体験いただけます。
LIONS GOOD NEWS2023のサイトオープンに伴い、『WIRED』日本版編集長の松島さん、『Forbes JAPAN』Web編集長の谷本さんにコメントをいただきました。
カンヌライオンズのクリエイターやぼくたちエディターも、誰かに何かを伝えようとする人々は常に「じゃない方」を考えている。かのピーター・ティールに言わせれば、それこそが「隠れた真実」を白日のもとに晒す問いとなるからだ。このキャンペーンで紹介されている100のNPOは、いわば社会の見過ごされてきた真実に向き合い、それをぼくたちに伝えてくれる存在でもある。問われているのは、受け取るぼくたちがいかに既存の常識やバイアスから自由になり、「じゃない方」へと歩み出せるかだ。このキャンペーンではクリエイターだけでなくAIもそれを手伝ってくれる。これはグッド・ニュースだ。
『WIRED』日本版編集長
松島倫明
ChatGPTによって、これまでになかった思考や発想が示唆され、通常では想定しない気付きや出会いが生まれるという期待があります。これまでのロジックの積み上げから生まれる思考とは異なり、アーティスト的な分散型の視点を与えてくれたり、検索におけるある種のアルゴリズムの支配を超えた、まさに「新しい民主主義(支配者のないすべての人たちの独立性が担保される)」に繋がる予感がします。LIONS GOOD NEWS2023で提供される「じゃない方検索」ではこのChatGPTの活用により、自分が見えなかった、もしくは言語化できなかった領域にアクセスできるようになり、想像力を超える「創動力」を手にすることができるのではないでしょうか。これはこれまでのあらゆる「出会い」を再定義しうる体験と言えます。
『Forbes JAPAN』 執行役員 Web編集長
谷本有香